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帝都の某所でフランス料理 (トリュフのスープ) [フランス料理]

こんばんわ ゆるゆる蒟蒻です(ペコリ

今日は久しぶりにフランス料理を帝都の某所で。

色々と頂いたのですが、今回はトリュフのスープを。


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トリュフを使ったスープと言えば、かのポールボキューズの創ったVGE(フランスの大統領である ヴァレリー=ジスカール=デスタン の頭文字をとったもの)が思い起こされる訳ですが……

このVGE(ヴィジウ)がフランス料理界に持つ意味合いとしては2つの大きな意味を有しているでしょう。

1つ目は、ポールボキューズと言う料理人が勲章を貰うと言う栄誉に浴したこと(MOF)。これはフランス料理が国家レベルでの地位を獲得したと言う1つの出来事であろうし、料理が芸術たる可能性を持っている事の証左でもあろうと。

2つ目は、このポールボキューズが創りだしたVGEは日本の懐石料理における茶碗の蓋に着想を得たと言う事。これは、ボキューズと今は亡き辻静雄との交流が華開いたものでもあるだろうけれど、フランス料理におけるヌーベルキュイジーヌにおいて、実は和食のエッセンスがインスパイアーされている部分において非常に重要な意味を持っているだろうと。

まぁそんな訳で、近頃はフランス料理のお店でもスープのパイ包みと言う形で良く目にする事も多くなってきました。

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(※ ロシア料理でもつぼ焼きスープとかがパイ包みだったりもしますねw)

もちろん、それは造形と様式(用法)における一つの融合でもあるわけですが、美味しさと言う点では、スープをパイが覆っていて冷めないと言う事と、スープにパイの美味しさを足して楽しめると言う点が非常に重要な訳です。

正調のVGEはフランスを代表する素材(例えば「鶏」)を使って作るものではありますが、今回頂いたのは、トリュフのスープのパイ包みと言う事で、そこは色々と作り手の想いが込められていたりします。

スープとは単純には言っても、トリュフの奥深いガスを受け止めるだけのスープとなるとそれに釣り合うようなコンソメで無いと折角のトリュフが台無しに……

そして……実はコンソメと言うのはキューブ状のものをポンとお湯に入れて出来上がるものでは無く、相当な量の上質な肉と骨、そして野菜を煮詰めて煮詰めて出来上がるもので……まぁまともに作ってもらうとそれこそステーキ何枚かのお値段が(w

今回はトリュフがある意味正面に来ている部分でもあったので、コンソメもゼラチン質の風味よりは肉質の感じが強調されている様で素晴らしかったのですが

加えて春の息吹を伝える様な、こごみやユリ根と言った素材も入っていて季節の変わり目を感じさせてくれる逸品でありました。

このトリュフのスープ(或はVGEの様なスープのパイ包み系では)……先ずは、パイを崩して薫るトリュフのにおいでウットリしつつ……下のコンソメを掬ってウットリ……スープにパイが馴染んだ感じにウットリ……そして春の野菜にウットリ……まさにウットリの4重奏……

いやいや素晴らしいものは素晴らしい……単純だけれどもそこに真理がありますね?

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